2010年9月21日火曜日

妻籠・馬籠宿と観光地開発について

今日は日帰りで妻籠・馬籠の宿場へ行ってきました。
以前、東海道を歩いていたとときに東海道の宿場町は訪れましたがいずれも、今は大都市になっていました。
中山道の宿場町はどうなのかとても楽しみです。


馬籠宿


中津川の峠愛知から中央自動車道を東へ進んで中津川I.C.で下り、
後は出来る限り旧街道を車で走りました。
さすがに歩く道だけあって自動車には無理があって
自動車が横転しそうな急斜面を突き抜けています。

そんな峠道をアクセル全開なのに時速15キロとかで
走りぬけた後には見ごとな峠の絶景がありました。
写真じゃ分かりにくいですが空中田園といった風景は
とっても気持ちが良いものでした。

馬籠宿馬籠宿のふもと側の入り口です。
ここはバスターミナルにもなっています。
中央自動車道の神坂サービスエリアから近いため
高速路線バスを利用し、徒歩で来ることも可能です。
公共交通機関に乏しい地区でもルートを検索してみると
意外な訪れ方があるんですね。

峠の宿場町ということで、もっと辺鄙な場所を想像して
いましたが、思っていた以上に便利な立地でした。

馬籠宿馬籠の宿は全面石畳ですので、とても歩きやすいです。
それも、コンクリで埋めているので急斜面であっても
1歳児が楽々歩けてしまう感じです。
気合さえ入れれば、車いすでも十分に観光出来ます。
もともと階段だった場所などは、階段を半分残しつつ
スロープもきちんと整備されていました。

むむ、やるな!って感じです。

馬籠宿 五平餅お昼ご飯は五平餅セットを食べました。
五平餅というと小判型をしたお餅のイメージでしたが
ここ馬籠では串団子の形状でした。
これだと餅を噛み切る必要がなくて食べやすいですね。

また、五平餅はうるち米を使っているので、
小さな子供にも安心して食べされられました。

馬籠宿 水車急斜面を活かした水車ですが、実はこれ、発電機です。
水車での発電で街の電力の一部を賄っているそうです。
エコしつつ景観も意識しているってのは素晴らしいです!

太陽光発電も素晴らしいのですが、発電装置が武骨で
こういった歴史景観地区には似合わないので
日本の地理的特性を生かした水車発電を
もっと増やせると日本っぽくていいですね。

馬籠宿馬籠宿のまだまだ坂道は続きます。
宿場全体が斜面にあるのでとにかく登りです。

坂を登りきると宿場街終了でした。
馬籠の宿場町はどことなく黒川温泉に似ていました。
古い宿場町を、その良さを活かしたまま
街全体をリノベーションしています。
古いけれど、古臭くなく伝統的な雰囲気を活かした
新しいお店も多くありました。
僕は、これからの日本の観光地は日本らしさを活かしつつ新しいビジネスや流行も取り入れ
「古き良き」に安住することなく、常に変化し続ける事が活性化のカギになると考えているので
それを実現している馬籠にはすごく感動させられました。是非とも、また行きたい場所です。

それと、馬籠は日本のマチュピチュでした。山の上にある高地性集落で日本には珍しい石造りの街です。
海外にPRするときは「日本のマチュピチュ」で売り出すと街の良さが伝わるんじゃないでしょうか。

妻籠宿


妻籠宿峠を越えて山道を下ると妻籠宿です。
端っこの駐車場に車を止めてしまったので
1キロ近い距離をてくてく歩いてます。
途中、変電所があって殖産興業的な雰囲気で
格好良かったのですが写真を撮り忘れました。

もっと近くの駐車場もあったので
馬籠から行く人は一番手前の駐車場に
あせって止める必要はありませんよ~!

妻籠宿妻籠宿は馬籠とは打って変わって
昔ながらの雰囲気を残した「ザ日本」の宿場町です。
時代劇の舞台にもそのまま使えそうですね。

街道の両脇には用水路が流れているのですが
用水路好きとしては大興奮の代物です。
市街部では歩道とするために暗渠化されて
道路わきの用水路が姿を消しているのが
悲しくてたまりません。

妻籠宿枡形の跡地の説明です。
一度壊されましたが最近になって復旧させたそうです。
明治時代に入ってから交通の邪魔ということで
近代化の流れの中で一度は失われたものが
近年、次々と復旧しているのは、嬉しいですね。

枡形とは街道が直角に二度曲がっている場所で、
「鍵辻」などともいいます。
川崎では中原街道の小杉御殿町のとこが
まさしく枡形という場所にあたります。
川崎市民なら分かると思いますが渋滞になったりして
自動車交通には明らかに邪魔なんです。

とはいっても、枡形にも歴史ありということで自分たちの文化を
多少不便でも継承していきたいんですけどなかなか、合意形成は難しいですね。

馬籠宿 郵便局郵便局も趣がある建物になっています。
ここで郵便局だけビルだったらがっかりですが
郵便局ってどこも結構、空気読んでいる気がします。

伝統的な観光地ではコカコーラの自販機も
景観に配慮して茶色い自販機になってたりします。
自分たちのCIを押し通すのもいいでがTPOに合わせて
景観に合ったデザインに変化させる方が
会社のイメージアップになる気がします。

妻籠宿なお、妻籠宿は峠道を降りた場所にあるので
宿場内の街道はほぼ平坦となっており、
足腰が弱い人でも十分に歩いて楽します。


振り返って


今回訪れた妻籠と馬籠は好対照で、とても参考になりました。
妻籠宿は、まさしく伝統的な観光地で、古くて良いものを丁寧に保存し継承しています。
まるで江戸時代にタイムスリップしたようで外国人観光客も満足する場所だと思います。

ただ、僕は、こういった「守り」の観光施設はこれから正念場を迎えていくと思っています。
古いものを守って変化せずに伝えていくということは、
ひっくり返すと「いつ来ても変わらない」ということにもつながります。
これではリピーターが生まれるでしょうか?

100年前と変わらない事には価値がありますが
多くの人は5年前と変わらない事には価値を見出してくれません。
初めて訪問したときの満足度は高くてもリピーターが増えない限りは
広告宣伝をし続けなければなりません。

それよりも馬籠や黒川温泉のように地域の良さを活かしつつも常に変化し続ける印象を与える方が
「また来てみよう」という気にさせリピーターを生みやすいと考えています。

観光地作りに携わる方々には是非とも「何度来ても新しい発見のある」観光地を目指してもらいたい
そのために僕も何かしら役に立ちたいと常々思っています。

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