2010年11月27日土曜日

かながわ移動観光大学2日目 その2

かながわ移動観光大学2日目の午後は中国インバウンドとワークショップでした。
インバウンドは、僕のキャリアのど真ん中であり
インバウンド振興のためのIT戦略を考える仕事がしたいと思っているので
大興奮して聞いていました。


講師はJTB-ATCの中国人スタッフです。
講義は「中国は一つではない」という話からはじまりました。
東北、北京、上海、広州、内陸で
文化も購買意識も異なるという事です。
これ、日本に居ると忘れがちなんですが
中国が今の中国として統一されたのは半世紀前なんですよね。

ちょっと、話が逸れますが1949年に
中華人民共和国が成立するまでの中国は
地域ごとに事実上独立した勢力があり
春秋戦国自体の様相だったんですよね。
時期によって勢力図は変わりますが、
大きく分けても以下の感じで分けられると思います。

・中国東北地方…奉天軍閥⇒満洲国
・内モンゴル…徳王政権
・華北…北洋軍閥⇒国民党政権
・山西省…閻錫山政権
・華南…国民党政権
・チベット…ダライ・ラマ政権
・ウイグル自治区…東トルキスタン

たまたま、今現在において同じ国だからといって
「中国」として一括りにしてしまうと
適切なサービスの提供は難しいでしょうね。

各地の消費者の特徴を聴いていて
一番に感じたのは、
内陸都市にビジネスチャンスあり
という点です。
やはり沿岸部は多くの日本企業が参入しているし、
また現地企業も成熟してきています。
物価も上昇してきており
今が円熟期であると言えるのではないでしょうか。

ですので、これから参入するのであれば
消費意欲は向上しているが、
情報もサービスも不足している内陸都市ですね。
講師が言うには成都、武漢、重慶といった都市に
ビジネスチャンスがありそうだとの事でした。

まだ日本企業の進出が進んでいない内陸都市と組んで
日本のディスティネーションのキャンペーンを張って
「日本といえば箱根!」
といったブランド作りをしてしまうのも
一つの有効な手段なんじゃないでしょうか。

他に印象的な内容としては中国語の案内文です。
最近の旅館では中国人向けに中国語の案内文が多いのですが
その内容があまりにも失礼らしいです。
何かを注意する場合は婉曲な表現にすればよいところを
「・・・してはダメだ!」的な表現になっているようです。
しかも、中国語だけで記載されているところが
中国人にとって馬鹿にされているようで
腹が立つそうです。

こういった点に、もしかすると旅館の無意識が
出てしまっているのかもしれません。
今回の研修でも感じたのですが、
やはり年配層の方々には外国人そのものを忌避する
鎖国志向があるようです。

南蛮船の伝来から500年たった今でも
日本の国際交流の在り方が鎖国か開国か
という論点であるのは何だかもどかしいですね。

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