2011年1月19日水曜日

香港の病院と医療

子どもが香港で体調を崩して、発熱したので現地の診療所で診察を受けました。
旅行前に調べていたところでは、香港には公的医療制度が存在しないため診察料に差があり、
公立の病院では2400円ほどですが、私立の有名病院になると1万円を超えるところもあるそうです。

でもって、旅行前は日本語の分かる24時間対応の病院をリストアップしていたために
実は香港でも高額な病院ばかりをリストアップしている状況でした。
海外旅行保険に入っておかなければ、どれだけ高額な医療費を請求されることか分かりませんでした。

で、実際に夜間に発熱がひどくなってきて医者への診療をホテルに相談したところ、
24時間対応の病院はホテルから遠く、タクシーで20分くらいところにあるので
小児科医にホテルまで往診にしてもらってはどうかと提案がありました。
往診の場合、2万5000円ほどかかるそうですが、病院で待つことを考えたら子どもへの負担も少なく
海外旅行保険にも入っている事だし、ということで往診を頼みました。

しかし、夜間の小児科医はやはり往診で慌ただしいようで、午前2時くらいに連絡したのですが
午前4時までは外出していて医師と連絡がつかないので、4時以降に再度連絡してほしいとの回答でした。
午前4時となれば、もう少しまでは日中の診察が開始する時間ですので、ホテルと相談して
往診ではなく日中にホテルの隣のビルにある診療所に診察に行くこととしました。

海港城の上層部分はオフィス階になっており、その中にメディカルモールもありました。
香港にはゼネラルドクターと呼ばれる、専門分野を持たない「かかりつけ医」がおり、
たぶん、娘が診察した先生もゼネラルドクターなんだと思います。
診察はすべて英語で、受付窓口のスタッフから看護師、全員英語を話す診療所でした。

正直、英語での診察には言葉の面で不安があったのですがホテルの日本人スタッフが
診察にも付き添ってくれて、医療用語を通訳してくれたので非常に助かりました。

香港で診察を受けて一番気付いたのは、「インフォームドコンセント」の徹底です。
日本で風邪の診察を受けた場合、「風邪ですね」くらいしか言われませんが、
こちらでは「風邪です。インフルエンザではありません。ウイルスが気管支にまで
入っていて咳が酷いですが、気管支炎の心配はありません」と病気の進行度合いについて
事細かに説明してもらいました。

これは薬をもらうときも同じで、4種類の飲み薬が処方されましたが、それぞれについて
「この薬は熱を止める薬、4時間に1回25cc。25ccというのは、この目盛りが1つ分」
といった説明を4回か5回くらい繰り返して説明されました。
薬の説明だけで10分以上を要したのは初めてです。英語での説明なので万全を期したのでしょう。

さて、最後に治療費です。
日本で調べたサイトでは散々、高額な医療費がどうのこうのと書いてありましたが
診察料で2000円、薬の代金が1000円くらいでした。日本で無保険で診療するよりも圧倒的に安い!

振り返って整理してみれば、日本で調べたのは「日本語対応」、「24時間対応」の総合病院です。
行ってしまえば、超高級ホテルのような病院を調べていただけです。
日本では診療報酬は基本的に公定価格となっていますので、どの病院でも同じ価格ですが
こちらでは自由価格なので病院によってピンキリがあるというわけです。

なので、子どもが発熱したり体調が悪いからといって焦って救急医療にかかるよりも
ホテルの人ときちんと相談して、ホテルから近いリーズナブルな診療所へ行き
日本に帰ってから、かかりつけ医に再度診察してもらう事の方がコスト的にも
子どもの健康の面でも安心なんじゃないかなと感じました。

ただ、今回のようにホテルのスタッフが付き添ってくれる保証はないので、
万が一に備えて診察の際に注意してもらいたい事項などの「文章」を
事前に翻訳して、用意しておいた方が良いと感じました。
海外で体調崩したパニック状態で、適切な英語が話せる自信が無いものですから。

0 件のコメント:

コメントを投稿